耳鼻咽喉科 アレルギー科 清水おかべクリニック 平成16年10月1日開設
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清水おかべクリニック
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SASの治療
SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療でまず考えるべき事は、生活習慣の改善です。

 ダイエット
大人のいびき・睡眠時無呼吸の原因の大きなウェイトを肥満が占めています。肥満や慢性的運動不足がある場合は、生活習慣病を防ぐ意味でも食事療法・運動療法などを心がけ、体重を減らすよう努めて下さい。適度な運動は減量に至らなくても睡眠中における呼吸補助筋の緊張低下を防ぎ、いびきを軽減すると言われています。
 晩酌を止める・禁煙
アルコールは筋肉の弛緩をより強調します。いびきの酷い人は就眠直前のアルコール摂取を控えて下さい。
たばこは血液中の酸素量をより減らしてしまうので、止めるべきでしょう。
また、睡眠薬や鎮静剤を使用していていびきが酷い人は、主治医に相談して処方を工夫してもらった方が良いかもしれません。

 睡眠時の工夫
睡眠時に仰向けに寝るといびきをかきやすいので、横向きに寝る習慣をつけましょう。背中に枕をあてがってみても良いでしょうし、小型のリュックサックの中にクッションを詰めて、それを背負いながら寝る、といった方法で横向きに寝る癖を付けている方もおられます。
またスポーツ選手のように、鼻を広げるバネ状のテープを装着する、という方法も効果があると報告されています。
これらの生活習慣の改善のみでは軽快しない場合、治療を考えます。

 鼻疾患の治療
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などがある場合、それらの治療を行います。鼻づまりが酷い方の場合、鼻の中の腫脹した粘膜の一部を切除したり、鼻中隔の曲がりを修正して鼻腔の通りをよくする手術加療を行う事もあります。
 のど疾患の治療
のどの部分での気道を広げる為、手術を行う事があります。肥大した扁桃の切除術や、それに加えてのどの余分な粘膜を切除する「口蓋咽頭形成術」などがあります。ただ最近の研究ではこの治療は中等度以下のSASにのみ有効で、重症者には効果がない、という事がわかってきています。
また肥大した舌をレーザーなどを用いて切除するという術式もありますが、リスクが高く一般的にはあまり行われていません。

 CPAP治療
nasal CPAP(シーパップ)という治療法があります。日本語では「経鼻的持続陽圧呼吸治療」というのが正式名称です。

枕元にCPAPの機械を置き、そこから伸びるマスクを鼻に装着して寝ます。すると鼻に圧力のかかった空気が送り込まれ、気道が塞がるのを防ぐ、という方法です。効果はすぐに現れますし、確実性も高く、現在最も有効とされている治療法です。
問題点として、付加する空気圧を上げすぎると圧迫感が出る、口・鼻の乾燥感、機械の駆動音が気になる、といった事が指摘されてきましたが、治療機械が年々進歩してきており、かなり違和感が軽減されてきました。
なお、鼻閉が酷い場合は効果が出ませんから、あらかじめ鼻の通りを良くする治療をしておく必要があります。
CPAPは保存的治療であり、使っている間だけ効果があります。治療を続けている内に治る、という物ではないので注意が必要です。継続して生活習慣の改善の努力をする事も怠ってはいけません。
CPAP治療は、現在ポリソムノグラフィおよび携帯型ポリグラフィにて一定度以上のSASと認められた場合、保険適応によりレンタル使用が可能です。

 歯科装具(スリープスプリント)
睡眠中に下顎を前方に出すようにする事で舌の落ち込みを防ぎ、気道が狭くならないようにする為のマウスピース(スリープスプリント)を歯科で作ってもらって装着する、という方法です。マウスピースは小さく携行性に優れており、長期使用しやすいのが利点です。問題点としては顎の関節の違和感が生じる事がある、と報告されています。
 SASの治療 子供の場合
子供の場合、原因として一番多いのが扁桃やアデノイドの肥大ですので、症状がひどい場合は「口蓋扁桃摘出術」「アデノイド切除術」といった手術を考慮すべきでしょう。劇的に症状が改善する事が多いようです。免疫力の低下を心配する向きもありますが、4歳以降に受けるのであればまず問題ありません。

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